【MTG】タズリ将軍、この荒廃に生を受けて、再び時が動き出す
私はタズリ、ゼンディカーのために生まれ、戦ってきた
背景世界では同盟者の指揮官として
実際のカードでは梱包剤あるいは0円買取などなど
ゲートウォッチの誓いのネタ枠になりかけつつあるタズリ将軍
暴落やその他ネタばかりを引き合いに出してきたので
今回公式のアンチャー記事を引用しつつ彼女のキャラクターについて
じっくり語ってみます。
私はタズリ、それで十分
コジレックが地平線上を動くと、ゆらめく――『何か』の――波が大地に広がった。
脈打つような、半透明の波が巨人からあらゆる方位へと発せられた。
その波は彼らへと殺到し、衝突してもタズリには悲鳴を上げる余裕すらなかった。
時間が遅くなった。狂気が花開いた。ロモエの皮膚が裏返り
身体そのものも裏返るとその両脇で皮膚が裂けて細かく千切れ
慈悲深い死の寸前に悲鳴が一瞬だけ上がった。
その波がマーゲンを過ぎると、彼は目に見えて若くなり、若者へと変化し
子供へと、赤子へと、そして小さな塵へと化して消えた
その全てが僅か数秒の出来事だった。デビンスは背を向けて逃走し
そして突然彼の左半身が消失した
コジレック君怖すぎないですかね……
滅殺を背景世界的に表現するとこういうエグイことが起こってるんですね……
これが土地に向けて起きると荒地/wasteが誕生すると……エルドラージ怖い
剣を捨てた理由
将軍となる張る改善、隊商の旅の途中でタズリは吸血鬼らとの戦いで
傷つき、瀕死の天使と出会います
「私は......死ぬでしょう。数日......中に。助けて下さい」 その天使はタズリが脇に下げた、今も鞘に収められた剣を見つめた。そんな。やめて!
タズリは剣を掲げた。天使の光輪が白熱し、燃え立つように眩しく輝き、そしてタズリは脳内に美しい声を聞いた、とはいえその言葉は何も判別できなかった。そしてその光輪がほの暗くなり、輝きは消えた。脳内の声も唐突に静まった。
彼女は手を伸ばし、鈍い灰色と化した光輪を天使の両目から取り上げた。それは彼女の手で、容易に屍から離れた。美しいものは全て、こんなに簡単に引き裂けてしまう。
はるか昔にエルドラージに敗れた力のない天使達は
失明させられると共に光輪を目の部分へ移されています
(ちなみに力のある天使は別だとか、リンヴァーラとかイオナ)
タズリ将軍のイラストをよーくみると
首の部分に光輪がありますね、おそらくこの時屠った天使の物
この天使を切り捨てた経験からタズリは剣を捨ててメイスを持つように
「私はタズリ」
コジレックの滅殺の余波を受けたタズリは
自分の過去の行いやエルドラージが完全勝利した未来などの時間をめぐった末
かつて手にかけた天使に再び出会います
「タズリ、貴女は長い間、酷く傷ついてきました。過去から回復する時がやって来ました」
彼女は自身の罪を思い出した。剣を天使へと突き刺し、こんなにも純粋で美しい生物へと死をもたらした――それが罰せられないなどと?
「タズリ、貴女は永遠を苦しんできました。十分に苦しんできました。貴女は赦されるのです」
「あなたの赦しは必要ありません!」タズリは怒って言った。
「私ではありません。貴女の赦しです」
「この幕間の多くを思い出すことはないでしょう。思い出すことはできず、ですが貴女は完全であり続けます。これは覚えておいて下さい。貴女は勝てます。貴女は勝つのです。他の選択肢はありません」
天使の助力により再び現実、ゼンディカーへ戻ったタズリ
ドラーナの指揮やノヤン・ダールら乱動魔道士の奮闘はあれど
エルドラージへの交戦は苦戦必死
彼らを指揮する者が必要だ
その先導者になるのは私なのだろうか?
そしてその疑念の声は、二十年前に失った声の前に押し黙った。
あまりに長い間失っていた声
だがそれは心から馴染み深い声だった。
私はタズリ。ゼンディカーのために生まれ、戦ってきた
私は私の人々と私の大地のためにここにいる。
私はタズリ、それで十分。
タズリ将軍/General Tazri 誕生の瞬間
時折死を覚悟しつつも吸血鬼のドラーナへ助けと援護を要請する下りは
ドラーナの逡巡の描写もあって、非常にカッコイイ
天使と自身の許しを得てゼンディカーのために再び立ち上がったタズリは
まさしくタズリ将軍そのものですね。
ノヤン・ダール(青白)ドラーナ(黒)ムンダ(赤白)らを含め
全ての部族を束ねてエルドラージに立ち向かう様を考えると
5色全てのマナで自軍をパンプアップするというのは
無色のエルドラージと上手い対比になっているのがわかります。
何かとカードパワーばかりでネタにされがちなタズリ将軍ですが
背景世界のこの記事を含めてみると、別な魅力が感じられますね
(でもやっぱりもうちょっとカードパワーほしかったー)
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