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【ルール】東京GPに参加する前にチェック! 注意すべき誘発忘れと注意すべきカードの処理について。

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マジックザギャザリング東京グランプリ2016

5月6日から5月8日にかけて開催されます!

 

そして東京GP開催に際して

プレイヤーの皆さんが注意すべきスタンダードのカードの処理と

名古屋GPでも話題となった誘発忘れについてまとめました

※今回の記事はガリガラク兄貴との共同制作です

 

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誘発忘れについて

 

tamineko.hatenablog.com

 

名古屋GPにて吸血鬼の特使の誘発忘れが話題になっていました

 

誘発忘れ/Missed Triggerとは

誤って誘発型能力が誘発することを処理せずに

ゲームを進めてしまった時の処理のことを指します

 

大まかにいうと

・対戦相手の誘発忘れを指摘しなくてもよい
・誘発型能力のコントローラーが自分である場合、不利な能力を忘れると懲罰の対象

 

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具体的な例を挙げると

自分がコントロールしている薄暮見の徴募兵などの

狼男が裏から表に戻る処理

(プレリなどで処理し忘れた方が多かったとか、注意)

 

さらに詳しく言えば

狼男が表から裏になるのを忘れた場合

対戦相手が誘発させるかさせないかを決定する

逆に裏から表にするのを忘れた場合

戻るのはデメリット能力とされているため

警告が発生するので注意

(ただしこの場合も誘発させるかどうかは

 対戦相手が選びます)

 

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現スタンのレアなケースとしては

強欲なドラゴンをコントロールしていて

手札が0枚のとき

終了ステップ時に能力の誘発を宣言しなくても

ペナルティは発生しません

(効果はデメリットですが結果として

 何もおこらないため、手札が1枚でもあれば

 きちんと宣言した上でちゃんと捨てましょう)


忘れた場合(前のプレイヤーの現在のフェイズがよりも後のもの)
・してもよい、はしなかったことを選んだとみなす
・~しない限りはも同様、しなかった場合の分岐を選ぶ
・それ以外の場合は「対戦相手がスタックに乗せるか」選ぶ

 

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無情な死者死亡時の2番目の能力

あなたはXを支払ってもよい。がこれに該当します

うっかり忘れた場合は払わないことを選んだ

として処理が進められてしまうので注意。

(特に墓地のカードは忘れがち、自分も忘れました……(小声))

 

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ただし、聖トラフトの祈祷の天使トークンや御霊の復讐のような
「領域変更を伴う遅延誘発型能力」の場合
どれだけターンが経過しても忘れていたなら解決する必要があります

そして、これは対戦相手が選ぶことはできません

 

もっと詳細な誘発忘れの詳細

MTGでの誘発は以下の手順に分けられます
(ルール的というよりは誘発及び誘発忘れの慣習的なプロセスです)


①.誘発する
②.優先権をえる際にAPNAP順でスタックに乗せる
②A.スタックに乗せる際に対象、モードの宣言を行う
③誘発型能力の解決を行う
④誘発型能力の解決の有無によって結果が異なることを明示する

 

そしてこの中で誘発忘れが起こるパターンは

②A、③、④ の3箇所になります。

 

②A.スタックに乗せる際に対象、モードの宣言を行うの誘発忘れ

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②Aの具体例としてはウラモグを唱えた際の

「パーマネントを2つを対象とし、それらを追放する」

この場合は優先権をパスするまでに宣言しなくてはなりません。

たとえばうっかり

「ウラモグ唱えます、対応ありますか?」

と処理してしまうと誘発忘れとなってしまいます、注意を。

 

③誘発型能力の解決を行う での誘発忘れ

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名古屋GPでの吸血鬼の特使がこれにあたります。

解決されるべきタイミングで解決されなかった として

処理されてしまいます。

(対戦相手がスタックに乗せないことを選んだため

 誘発しなかったものと、扱われていました)

 

④誘発型能力の解決の有無によって結果が異なることを明示する、の誘発忘れ

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具体的な例としては無謀な奇襲隊を

(クリーチャー呪文やトークン生成呪文の)怒涛コストで唱えたとき

ダメージ解決時に+1の修整を忘れて●点です、と

「ゲームの最初に影響を与える盤面で誘発を忘れていたことが確定した」

……となると誘発忘れになってしまいます。

そのターン出たクリーチャーが速攻を得ているにもかかわらず

ダメージの数値がおかしい場合

ゲームルール抵触行為にひっかかるので注意

 

つまり奇襲隊については

  • そのターン戦場に出た(酔っている)クリーチャーが攻撃した場合
  • (上記に該当しない場合)ダメージ解決時に+1/+0修整をあわせて宣言

上記2点のタイミングで能力を解決したとみなすことができる宣言をした場合

誘発忘れとみなされません

「誘発忘れを確認することで、相手が誘発を忘れていたことに気付くので、結果的に誘発忘れを尋ねることができない」
「誘発忘れと思っていたらしっかり誘発していた」

……なんてことがあるので注意しましょう。

 

誘発忘れにおけるFirst Actionについて

First Action とはズバリ

誘発型能力が影響を及ぼす最初の行動 のこと

上記の奇襲隊で言えば

  • 明らかに酔っているクリーチャーが攻撃している
  • (上記でない場合)ダメージ解決時に+1/+0修整をあわせて宣言した時

のいずれかの宣言がFirst Actionに該当します

他のカードでの処理の具体例を挙げると……

 

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茨橋の巡回兵がクリーチャー1体以上にダメージを与えるたび、調査を行う。(「{2}, このアーティファクトを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。」を持つ無色の手掛かり・アーティファクト・トークンを1つ戦場に出す。) 各終了ステップの開始時に、あなたがこのターンに手掛かりを3つ以上生け贄に捧げていた場合、あなたはあなたの手札からクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。

 このカードがあなたのコントロール下にある状態で

戦場に出ていて手掛かりを3つ以上生け贄に捧げ

「エンド」を宣言、この場合

「私は優先権を放棄したのであなたが何もしないなら次のステップに移動します」

ではなく

「私は優先権を放棄しました」

という言い方が意味がでてきます。

このエンドとは
「巡回兵の能力がスタックに乗っている状態で」優先権をパスします。
を意味しています。
相手が「ではターン貰います」
と言ったときに
「いえ、巡回兵の能力を解決します」
というのは適正です。

なぜならば
巡回兵のFirst Actionは「解決時」だからです。

 

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最後に、ジェイスの変身能力は

「誘発型能力ではない」ので指摘する必要があります。

 

そして何より

実際のプレイ中に困ったことがあった場合

迷わずジャッジを呼びましょう。(重要)

 

 

 

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